女性の不適切なオナニーとは セックスでイきにくくなる?
女性のマスターベーションはセルフプレジャーとも呼ばれ、近年少しずつオープンに語られるようになってきました。
やり方にはさまざまな方法がありますが、自分の方法が適切なのか疑問を感じても、恥ずかしさから周囲に意見を求められないという人も多いと思います。
今回は、女性のマスターベーションの不適切な方法と注意点について、詳しく解説します。
注)「ちつ」の解剖学的に正しい表記は「腟」ですが、この記事では一般的な表記である「膣」を使用します。
この記事の監修
アイテム使ってみたくなるよね~。モヤピンみたいにもちもちしてて、気持ちいいアイテムもあるんだよ。
でも、アイテムを使うのも含めて、女性のマスターベーションには気をつけなきゃいけないことがあるんだ!
えっと、えっとね…、ヴァギーラ、なんだっけ。
モヤピン、私に任せて。あや、女性のマスターベーションにはメリットもあって体に悪いことじゃないけど、不適切なマスターベーションをするとリスクもあるの。説明してあげるからね。
女性の不適切なオナニーとは
まず初めに、マスターベーションには特に手順や決まりはありません。
周囲に迷惑をかけず、自分が満足できる方法であれば基本的にOKです。
ですが、方法によってはセックスで不都合が生じたり、怪我や病気の原因になる場合もあります。
このようなリスクのあるマスターベーションは、「不適切なマスターベーション」と呼ばれます。
あなた自身の健康や満足のために、不適切なマスターベーションは極力避けるのがおすすめです。
不適切なオナニーの方法4つ
ここでは、代表的な不適切なマスターベーションの方法4つと、そのリスクを紹介します。
1.強過ぎる刺激を与える
強過ぎる刺激(例えば、デリケートゾーンの皮膚が荒れたり痛むような刺激)を性感帯に与えるのは良くありません。
強い刺激に慣れると、それ以上の刺激がないと気持ち良くなれなくなる可能性があります。
また、激しいバイブレーションや、本来の用途とは異なる物を膣に挿入したり、角の尖ったものをこすりつけたりする方法は、女性器を傷つけてしまう危険もあります。
出血していなくても、炎症を起こす可能性もあるので、マスターベーションの刺激の強さには、日頃から注意できると良いでしょう。
乾燥していると傷つきやすいので、必要に応じて潤滑ゼリーなどを使うのもおすすめです。
2.同じ場所を長時間刺激する
同じ場所への長時間の刺激も、不適切なマスターベーションの一種です。
強い刺激じゃないのに、後から痛みや違和感が出る場合、刺激の時間が長すぎる可能性があります。
また、同じ体位を続けていると、その体位以外ではセックスで興奮しづらくなることもあります。
3.脚ピンオナニーをする
脚ピンオナニーとは、脚やお尻など下半身に力を入れ、脚をピンっと伸ばした状態でおこなうオナニーです。
脚ピンをすると、膣やクリトリスに圧力がかかり、それによって快感を得やすくなると考えられています。
脚ピン自体は身体に悪いことはありません。
むしろ、普段使わない下半身の筋肉の運動になるかもしれません。
しかし、脚ピンに慣れ過ぎると、セックスでイキづらくなったり、快感を得づらくなる可能性があります。これは、セックスの体位と脚ピンの姿勢には、かなりの差があるからです。
脚ピンが原因で、セックスでイケないという方は少なくありません。自覚がある方は、極力脚ピンは控え、普段のマスターベーションでも実際のセックスと近い姿勢(膝を曲げるなど)でおこなうことをオススメします。
4.不潔な手やネイル、場所、道具で行う
マスターベーションは、清潔な場所で、清潔な手やグッズを使用して行いましょう。
逆に不潔な環境や、不潔な手やグッズで行うと、膣内で雑菌が繁殖し、健康被害に繋がる可能性があります。
事前に手を(爪の間まで)洗うことをオススメしますが、特にネイルは汚れが溜まりやすいので、注意が必要です。
また、ネイルのデコレーションはクリトリスや膣内を傷つけるリスクもあるので、特に注意しましょう!
ひとことアドバイス
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清潔にマスターベーションをするために、オススメのアイテムを紹介していくよ!
■findom
「指につける思いやり」指専用セーファーサックfindom
全長8cm厚さ0.06mmと薄いですが伸縮性にも優れ、指全体にしっかりとフィット。
フルーツフレーバーのシリコンオイルがついているので、滑らかな挿入感を楽しめるよ。
■iroha ITEM CLEANER
泡をアイテムに付けてティッシュなどで拭き取ると除菌ができるプレジャーグッズ専用のクリーナー。弱酸性でお肌にも優しいので安心して使えます!
女性器は粘膜だし、多くの人によっては触り慣れていない部位だと思うから、触る際はやさしさと清潔さに注意してね!
アイテムを使うときも、長時間同じところを刺激するのは気をつけなきゃね。
【番外編】刺激の強いおかずはやめたほうがよい?
TENGAが2019年に行った調査では、日本人女性492人のセルフプレジャーのルーチンが聴取されました。
アダルトコンテンツを見る | 53% |
イマジネーションを膨らませる | 53% |
官能的なストーリーを読む | 24% |
アダルトグッズで刺激する(振動あり) | 21% |
過去の経験を思い浮かべる | 17% |
アダルトグッズで刺激する(挿入タイプ) | 7% |
写真を見る | 6% |
アダルトグッズで刺激する(振動なし) | 3% |
音楽を聴く | 1% |
その他・どれでもない | 5% |
多くの女性がマスターベーションをする時にアダルトコンテンツを見ていることが分かります。
しかし、現実離れしたオカズに慣れてしまうと、実際のセックスでは興奮できなくなる可能性もあります。
ですので、AVなどを見ずに「イマジネーション」のみでもオーガズムに至れる状態をキープすることがおすすめです。
パートナーが居る方は、パートナーの想像でオーガズムを得られると良いでしょう。
出典データ
標題:TENGA Global Self-Pleasure Report 2019
※9か国10,054人(18歳〜54歳)を対象に行った調査のなかから、日本人女性(492人)のデータを抽出
調査主体:TENGA
調査時期:2019年3月~4月
調査方法:インターネット調査
調査機関:PSB
適切な方法でオナニーを楽しもう
「セルフプレジャー」とも呼ばれ、女性のマスターベーションはセルフケアの一環としても認知されつつあります。
しかし、一歩間違えるとセックスに支障が生じたり、健康リスクに繋がる可能性もあります。
不適切な方法に注意して、日々のマスターベーションを楽しんでいきましょう。
私ももっとセルフプレジャーアイテムを使ってみようかな…。今日教わった不適切な方法はしないように、楽しめたらいいな!
うんうん。女性ももっとオナニーを楽しんでもいいよね。何かわからないことがあったらモヤピンに聞いてくれていいからね~!!
モヤピンは私に聞きすぎないように、自分でも勉強しなさいね!
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この記事を書いた人
矢野 真奈 TENGAヘルスケア社員
大学では社会学を専攻。日本の性教育の遅れを感じ、何か自分にできることはないかと学生団体の立ち上げやイベントの運営に関わる。2023年にTENGAヘルスケアに入社、SNSやセイシルの運営などを担当。
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女性向けのマスターベーションアイテムに興味があるんだけど…。何か注意したほうがいいことはあるのかな。
モヤピン、わかる?