女性の脚ピンオナニーに注意 セックスでイキづらくなるかも
今回は、マスターベーションの中でも、脚を真っ直ぐにした体勢で行う「脚ピン(足ピン)オナニー」について紹介します。
脚ピンは、一般的に不適切な方法とされています。医学的に十分検証されていない分野ですが、今回は脚ピンの仕組みや注意点、治し方を紹介します。
注)「ちつ」の解剖学的に正しい表記は「腟」ですが、この記事では一般的な表記である「膣」を使用します。
この記事の監修
モヤピンも脚ピンできるよ!(頭のタイツを真上に)えいっ!
モヤピン、あなたの脚はどこ?今日は私からあやに脚ピンのあれこれを教えてあげる!
脚ピンオナニーとは
脚ピンとは、文字通り、太ももや臀部、爪先に力を入れ、両脚をピンッと真っ直ぐに伸ばした状態のことです。
脚ピンオナニーは、仰向け、うつ伏せ、横向き等さまざまな姿勢で可能です。座りながら行う女性もいます。
脚ピンオナニーはなぜ気持ちいい?
次に、なぜ脚ピンが気持ち良いかを解説します。
脚ピンが気持ち良い理由①クリトリスが圧迫される
女性がオーガズムに達するには、一般的にクリトリスか膣内への刺激が必要です。
刺激を続け興奮が最高潮まで高まると、緊張していた骨盤底筋群(膣、子宮、肛門の周囲の筋肉)にリズミカルな収縮運動が起こり、オーガズムに達すると言われています。
実は体表に露出している陰核亀頭(上図の赤い部分)はクリトリスの一部にすぎず、クリトリス本体は体内に埋まっています。
膣を挟み込むように2本の脚部(陰核脚)が存在し、そこも性感帯になっているのです。
脚ピンをすると、骨盤周辺の筋肉が収縮し、体内の陰核脚が圧迫されるため、これが性的快感に繋がっているのではないかと推測されます。
脚ピンが気持ち良い理由②オーガズムに関わる神経が刺激される
オーガズムに関わる「骨盤底筋群」は陰部神経に支配されており、陰部神経は仙骨神経(仙髄)から伸びています。
また、脚ピンで使う爪先や肛門周辺の筋肉も、仙骨神経から伸びています。
つまり、脚ピンをするとオーガズムに関わる神経が刺激されるため、より一層強い快感を得られるのかもしれません。
なるほどね。一層気持ち良いからこそ、脚ピンがやめられないのかも。
脚じゃないからどこも気持ち良くないのかな!?痙攣してきた!
脚ピンオナニーのリスクと注意点
脚ピンオナニーは不適切なマスターベーションの一つとされています。
その理由を3つ紹介します。
脚ピンをする方全員が、この3つに当てはまるとは言い切れませんが、リスクを把握しておきましょう。
1.脚ピン以外でイケなくなる
脚ピンはオーガズムに達しやすいだけでなく、より大きな快感にも繋がると言われています。
なので、脚ピンに慣れてしまうと、脚を伸ばした状態でないとイケなくなり、習慣化してしまう可能性があります。
2.セックスのときにイケなくなる
1と同様に、脚ピンが習慣化してしまうと、正常位やバックなどの脚を曲げた状態では、オーガズムに達しづらくなってしまいます。
セックスでは足を伸ばせる体位はあまり多くはありませんので、セックスでオーガズムを得たい方には、脚ピンは推奨しません。
3.足がつる
脚ピンでは、お尻や太ももの筋肉を強く収縮させたり、脚を絡ませたりします。
収縮することで脚の筋肉に負荷がかかり、つってしまう可能性があります。
ヤバい!痛い!つる!
(何がしたいんだろう…?)モヤピンと一緒なのは複雑な気持ちだけど、確かに私も脚ピンでつった経験があるよ。できるなら、脚ピンを治したいな。
オススメの治し方を4つ紹介するね!
脚ピン(足ピン)オナニーの治し方
脚ピンを治したい方は、脚の力を抜いて、適度に曲げた状態でのマスターベーションに慣れていきましょう。
脚に力を入れずにリラックスしてできるかが重要です。足を伸ばさない姿勢は、以下の4つをオススメしています。1から4まで、順番に試していきましょう。
脚ピン改善の姿勢 1. 椅子に座った姿勢
椅子に座って実施します。足を伸ばさないように気をつけましょう。
脚ピン改善の姿勢 2. あぐら
次は、あぐらで実施しましょう。
脚ピン改善の姿勢 3. M字開脚
地面におしりをつけ、膝を曲げて両足を開く形で座る姿勢で実施します。
脚ピン改善の姿勢 4. 普段のセックスに近い姿勢
少し高度になりますが、よりセックスに近い姿勢でも実施しましょう。
いきなり脚ピンをやめるのが難しい場合、脚ピンと脚ピンじゃない姿勢でローテーションしながら慣れていく手もあります。
その場合は、好きな体勢で、初めはクリトリスを刺激し、オーガズムに達しそうになった時に脚の力を緩めたり、膣内刺激を加えるやり方がおすすめです。
最初はオーガズムを得られないかもしれませんが、何回かトライしてみましょう。
いきなり完全にやめるのは難しそうだと思ってたんだ。よかった〜!
手の刺激のみでオーガズムに至れない場合は、プレジャーアイテムを併用してみるのもおすすめよ!
脚ピン(足ピン)はリスクも理解して実施しよう
前述のとおり、脚ピンにはセックスでオーガズムに達しにくくなるデメリットがあります。脚ピンを取り入れる際は、リスクも理解しておこなってください。
ただ、あれはダメ、これならよいとこだわりすぎるとセックスもオナニーも楽しめなくなります。自分がリラックスして楽しめる方法を見つけられると良いですね!
セックスの時にクリトリスや膣内でもイケるようにしたいから、頑張って少しずつ脚ピンを控えてみようかな!
ストレスになるなら無理にやめようとしなくてもいいからね。でもセックスでオーガズムを得たいのであれば、応援するわ!
ところで、モヤピンは大丈夫?
痛いよぉ…。モヤピンは楽しめないから、もう絶対脚ピンはしないよ。
この記事を書いた人
矢野 真奈 TENGAヘルスケア社員
大学では社会学を専攻。日本の性教育の遅れを感じ、何か自分にできることはないかと学生団体の立ち上げやイベントの運営に関わる。2023年にTENGAヘルスケアに入社、SNSやセイシルの運営などを担当。
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オナニーする時、脚ピンをしてしまうんだよね。そのせいなのかあまりセックスで気持ちよさを感じられなくて…。どうすればいいんだろ。