私が女性向け風俗に2年で700万円使った理由
「私、女性向け風俗でエースになったんです。」
2018年ごろからじわじわと認知度が高まっている女性向け風俗。
男性が女性に対して、挿入行為以外の性的なサービスを行うものです。
割り切った関係を求めて利用を始めた人でも、キャストのことが好きになってしまうこともあるそう。
今回はキャストに「沼った」結果、総額700万円を注ぎ込んだ女性にお話を伺いました。
当事者女性のプロフィール
氏名(仮名):赤羽 美月(あかばね みつき)
年齢:27歳
職業:会社員
居住地:東京都
年収:500万円
過去の交際人数:5人
※プロフィールはすべて当時のものです。 ※文中の写真は赤羽さん本人でなく、イメージ写真です。
インタビュアー:本井(元TENGA社員)

仕事の疲れを癒やしたいと思ったのがきっかけ
――女性向け風俗を利用しようと思ったきっかけは何でしたか?
赤羽さん(以下省略) 仕事の疲れを癒やしたいというのと、最近は乱れ狂うようなセックスをしていないなと思ったのがきっかけです。
当時セフレがいたんですけど、自分もある程度の年齢になってきて、内容も固定化されてきて、新鮮さがないなと。
最初は男性の施術が少し怖くて、レズ風俗を探したんですよ。
Xで探していたら「#女性向け風俗」が出てきて、気になって調べました。
サイトもしっかり作り込まれていて、キャストの顔写真も載っていて安心感があったので、最終的にそちらにしました。

最初は性感マッサージ自体を楽しんでいた
――実際に行ってみてどうでしたか?
最初に指名したキャストが大当たりで、めちゃくちゃ良かったんですよ。
私が予約したのは120分コースで、カウンセリングから始まり、シャワー、性感マッサージ、最後にまたシャワーみたいな流れなのですが、まず自分がシャワーを浴びている間に部屋を薄暗く、ムーディにセッティングしてくれていました。

うつ伏せの状態で軽いマッサージから始まり、足をマッサージするときに、際どいところにも触っていき、気持ちが高まってきたタイミングで耳に息を吹きかけられたり、舐められたり、体を密着させていく…みたいな。
少し腰を浮かせたようなうつ伏せの状態で、手だけで3回イキました。
たぶん合計で10回はイッたと思います。
もともとイキやすい体質だけど、通常のセックスだと頑張って1回のときもあるので、大満足でしたね。
――そこからどのくらいの頻度で利用していったのですか?
お気に入りのキャストはすぐに辞めちゃったのですが、だいたい月に1回くらいですね。
2人目の人が本当にひどくて…。
人によって当たりハズレはすごくあるので、読者の皆さんにもお伝えしたいです。
2人目の人は、うつ伏せの状態で挿入しようとしてきたんです。
よく見えなかったんですけど、たぶんコンドームもしてなかったと思います。
自分ははっきりと「やめて」と言えたんですけど、そういう人もいるリスクをふまえて利用した方が良いです。

風俗で挿入はOK?
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風俗で挿入行為をすることは「売春禁止法」で禁止されているよ!
女性向け風俗の「沼」にハマった理由
――はじめのお気に入りキャストで月1回程度の利用、2回目はリピなしですね。その後にエースになるほど利用頻度が上がった理由は何ですか?
3人目の人に、「沼っちゃった」んです。
最初はテクニックがあったから利用していたんですけど、3回目くらいのときに言われた言葉が刺さっちゃって。
私は女性向け風俗を利用するとき、キャストにかなり細かく好みを伝えるタイプで、性感マッサージの最中も「もっとこうして」「ここを触って」と言うんです。
それに対して、彼が「責められる側だとしても、あくまで主導権は自分で握っていて、『心までは相手に渡さない』みたいな気持ちがあるんじゃないか?」と分析をしてきて。
その分析が当てはまりすぎて、自分の根幹を見抜かれた気がしたんです。
「私よりも私のことわかってるかも」「この人のことをもっと知りたい」と思ったのが入口でしたね。
そのときから、ちょっと好きだったと思います。

――そこからどんな沼に入っていったんでしょう?
その人はただスキルとして上手いだけじゃなくて、プレイの幅がある人でした。
いろいろなプレイを試すうちに、「性の自己探求」ができるみたいな感じです。
例えば、「電車に乗って隣同士で座り、スマホで官能小説を各々読む」みたいなプレイもしたんですよ。
私はマッサージ店やスポーツジムなどの公共の場が舞台となったAVが好きなんですけど、それと「電車でのプレイ」は繋がっていて。
彼との様々な性体験を通して「幼い頃に家が厳しくて、性がタブーとされてきたからこそ、興奮すべきでないシチュエーションで興奮したい」と思うんだと気づいたんです。
キャストは「彼氏」 気づいたら売上NO.1の太客エースに
――沼ってからは、利用頻度や内容はどう変わっていきましたか?
最初の半年ぐらいは月2ぐらいで会っていて、頻度はそこまで高くなかったんですけど、利用時間が2時間から3、4時間になっていきました。
ピークのときには月10回会っていましたね。
そうなってくると、性感マッサージをしてもらう頻度は月3回くらいで、その他はご飯メインになってくるんですよ。

――月10回で、ご飯代やホテル代含めてとなると、どれくらいの出費があったのですか?
月25〜30万円くらいですかね。
フルタイムで働いて、帰宅後にクラウドソーシングの仕事依頼サイトで仕事を受注して、土日も働いていました。
借金はしなかったんですけど、翌年の税金がすごいことになって、貯金はゼロになりましたね(笑)
――ピークのときは、どんな心境だったのですか?
今振り返るとやばいなって思うんですけど、最初は仕事の疲れを癒やすために会いたいと思っていたのに、徐々に逆転しちゃって、会うために仕事で疲れて、疲れたらまた会いたくなってというループになっていました。
幸せの総量としては増えてるんだろうかって、渦中も思ってはいました。
そのときはキャストのことを「彼氏」と呼んでいて。
そうでも思い込まなきゃやってられないって感じでした。
気づいたら売上No.1の太客エースになっていました。
72時間を貸し切ったポリネシアンセックス体験
――いちばん印象に残っているのはどんな体験ですか?
72時間分の予約をして、ポリネシアンセックスをしたことですね。
出会ってから1年くらいのタイミングでした。
夜からスタートしたので、4日連続です。
本当は5日が正式らしいんですけど。
多分総額75万円くらいでした。
お金のかけ方として私もクレイジーだと思うんですけど、彼は売れていたから、連続で押さえないと他の人の予約が入る可能性があるんですよ。
相手も我慢してくれないと、ポリネシアンセックスの意味がないと思って。
ちなみに4日の間に私は普通に会社に行ったりしていました(笑)。
お金だけ発生しているみたいな状態です。
――どうでしたか?
めちゃくちゃ良かったです!最終日はお互い我慢の限界で、ものすごく求め合うみたいな形で、3回戦くらいしました。
お金はかかりましたけど、やって良かったと思いますね。
ポリネシアンセックスとは
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一般的なスローセックスが、焦らしや時間をかけた前戯を目的とした1日や1回だけのセックスであるのと比較して、ポリネシアンセックスは、5日間かけて親密さのためにお互いの全てをじっくりと感じ合うセックス。
彼の態度で我に返る
――そんなに良い体験をしていたところから、今は利用していないんですね。それはどうしてですか?
月10回くらい会っていると、だんだん手抜きになってくるんです。
一緒にご飯に行って、お酒を飲んで、ホテルに着いたら彼が寝ちゃったり。
それで彼は開き直るんですよ。
それは業界というよりは、本人の問題なんですけど。
極めつけは、旅行に連れて行ったときですね。
こっちが全部お金も出して、予約しているのに、些細なことがきっかけで喧嘩になったとき、「旅行を楽しみたいから一人にしてよ」って言われたんです。

ここまでお金を使わせるのは彼の実力だけど、このひとは私に対してまったく感謝の気持ちがないんだなと思いました。
結局一度も謝ることはなく、それが最後でしたね。
あの2年を振り返って 女性向け風俗の経験で考えたこと
――いま女性向け風俗にハマっていた2年間を振り返ってどう思いますか?
本当に彼のことを好きだったし、お金もあげたし、「もったいことをしたな」と感じるんじゃないかなと思ったんですけど、すぐに次のパートナーができて、全然すぐに忘れましたね(笑)
お金はかかったけれど、自分にとっては必要な時間だったのかなくらいに思っています。
いま付き合っている人とは交際期間が1年半くらいになるんですけど、セックスレスなんですよ。でもなんか平気です。
私には2年間、ひたすら性に向き合う時間があったので。
今はそれよりも大事なことがあるよなと思っています。
――これから利用を検討している人に向けてメッセージをお願いします!
女性用風俗ってやっぱり人に依存するサービスなので、良い人に当たれば安全に素敵な経験ができるし、変な人に当たると自分の身に危険が及ぶし、あとは何と言ってもお金を無駄にしたと感じる場合もあるから…。
いろいろなリスクを最初に知ったうえで、慎重に選ぶ方が良いと思います!
この記事を書いた人

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