クンニのやり方と心得とは 女性が嬉しい愛撫の極意
アダルトビデオ(AV)などの影響で、多くの男性が「クンニ」について誤った知識や思い込みを抱えています。良かれと思ってやっているそのテクニックは、女性にとって不快なものになっているかもしれません。
今回は、元AV女優・吉岡ひよりさんに、男性が参考にするべきクンニの心得を伺ってみました。
クンニで男性が勘違いしがちな「最大のNG行動」

――AVの「激しく舐めたり吸ったりするクンニ」を正解だと考えている男性は少なくないと思いますが、実際のところ、女性にとってクンニで最も大事なポイントは何ですか?
クンニで一番大事なポイントは「舌の力をいかに抜くか」です。とにかく、舌の力を抜いてほしいんです。クリトリスに舌を「しっかり当てよう」と思って力を入れる男性が多いのですが、それは女性にとっては逆効果になってしまいます。

――なぜ、舌に力を入れてはいけないのでしょうか?
クリトリスって、ものすごく敏感なところじゃないですか。そこに、力が入った硬い舌でゴシゴシと力任せにされたら、身体が「びっくり」しちゃうんです。強い刺激が一気に来すぎると、快感のキャパシティを超えてしまって、ただ「くすぐったい」とか、さらには「痛い」という感覚に変わってしまいます。

例えば、「フェザータッチ」を想像してみてください。優しくフワッと触れられたら心地良いですが、強い力で「こちょこちょ!」ってやられたら、ただくすぐったいだけですよね? クンニもそれと同じなんです。だから舌に全く力が入っていない、優しくて柔らかいタッチの方が快感を得られるのです。
クンニで「舌の力を抜く」コツ
――とはいえ「舌の力を抜く」というのは、頭で分かっていても実際にやるのは難しい気がします。どうすれば力を抜いてできるのでしょうか?
これ、実は「舌だけで動かそうとする」から力が入っちゃうんです。コツは、まずベロを口の外にダラッと出した状態で、完全に脱力してください。そして、舌を動かすのではなく「顔から動かす」ようにしてください。顔全体や首の動きを使って、舌を当てにいくイメージです。

舌の筋肉を使って舐めようとすると、どうしても根元に力が入り、舌が硬く尖ってしまいます。顔全体を動かせれば、ダラッとした柔らかい状態を保ったまま、優しく触れることができます。
――なるほど。その動きや力加減を学ぶために、男性が一人でできる練習があればぜひ知りたいです。
女優界隈では、「豆腐を崩さない力加減」って言ったりします。豆腐の角、あそこを舌で舐めた時に、角がポロっと崩れてしまうような力加減は「ちょっと強すぎて嫌だよね」と話しています。

あとは、「ティッシュペーパー」を使った練習もあります。ティッシュを1枚の状態に剥がして舐めてみてください。舌に少しでも力が入っていたり動きが乱暴だと、ズボッと穴が空いて一瞬で破れてしまいますよね? あの薄い濡れたティッシュを「絶対に破らないぐらいの力加減」を身に付けられると良いと思います。唾液をたくさん出すのもコツですね。

力加減が分からない男性は、ぜひ家でティッシュを使って、自分の舌の力がちゃんと抜けているか確認してみてほしいです。
愛撫の順番も重要!「焦らし」で女性の快感を高める方法
――力加減の他に、愛撫をしていく「順番」で気をつけるべきことはありますか?感じる部分を最短距離で攻めるべきなのでしょうか?

それは絶対にダメですね。いきなりクリトリスなどの敏感な場所に行くのではなく、「周りからいく」のが鉄則です。性器などの敏感なところから離れた、例えば指先や太もも、お腹周りなどからゆっくり時間をかけて攻めていくんです。
そうやって周りからじわじわアプローチされることで、女性は「焦らされている」と感じて、どんどん興奮が高まっていきます。脳の中で「あ、次はこっちに来るんだな」「だんだんあそこに近づいてきているな」と想像させることがすごく大事なんです。この想像力と焦らしが、興奮へと導いてくれるんです。いきなり本丸を攻めるのは、女性の準備ができていないのでNGです。
クンニ前の絶対マナー 「男性の髭(ヒゲ)」問題
――テクニック以前の身だしなみとして、男性に「これだけは絶対に気をつけてほしい」ということはありますか?

クンニ特有のものだと、これは本当に声を大にして言いたいんですが、「男性の髭(ヒゲ)」です! 愛撫をする前には完全に深剃りするか、あるいは逆に2〜3mm以上の長さにしっかりと伸ばしておくか、どちらかにしてほしいです。
最悪なのは「その日の朝に剃ったばかりの、夕方の伸びかけのジョリジョリ髭」です。少しだけ伸びたあの髭って、実はものすごく鋭利なんですよ。愛撫中に、太ももとかにその髭が絶対に当たるんですが、女性からすると「うわ! やすり(紙やすり)やん!」ってなるくらい痛いんです。

そんな凶器が、もしクリトリスなどの敏感な部分に当たってごらんなさいよ、本当に飛び上がるくらい痛いですよ! 男性の皆さんに「同じことやってあげようか? ちんこにヤスリ!」って言いたいくらい(笑)。なので、髭の処理もセックス前のマナーとして気をつけてほしいです。
クンニ中の「ながら愛撫(手マン・胸揉み)」は女性にバレている?
――良かれと思い、クンニと同時に手で胸を触ったり、手マンをする男性もいます。こうした「ながら愛撫」は女性にとって嬉しいものですか?
これも男性が勘違いしがちなポイントですね。男性が上手くできる前提で、あったら嬉しい人もいるかもしれないけれど、別になくてもクンニ自体が良ければ十分です。

むしろ、同時にいくつもの場所を攻めるマルチタスクは、大抵の男性にとってキャパオーバーです。「口でクンニしながら、指を入れて、さらに乳首も触る」なんてバラバラの動き、普通はできませんよ。

で、どこかの動きが止まって、女性に「おっぱい触ってる手がお留守になってるな」とか、すぐに見透かされます。「余裕がないんだな」と思われてしまうくらいなら、無理なく集中できる範囲のことを、丁寧にゆっくりやってくれた方がずっと気持ち良いです。
クンニのコツは脱力 パートナーとのコミュニケーションを大切に
クンニの心得について語っていただきましたが、「こうすれば絶対に正解」というマニュアルは存在しません。大切なのは、目の前のパートナーとコミュニケーションを取り、お互いがリラックスして楽しめる「心地よい力加減とペース」を探り合っていくことです。ぜひ今回の話を参考に、パートナーの要望を聞いてみてください。
この記事を書いた人
牛場 健太 TENGAヘルスケア取締役(編集長)
大学・大学院では神経科学を専攻、おとなセイシルでは性科学や性機能学、生理学の分野を主に担当。2016年に株式会社TENGAへ入社、以来TENGAヘルスケア製品の研究開発を担当。2026年6月TENGAヘルスケア取締役に就任。
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