セックスレスの解消法は?改善策の見つけ方
今回のお悩み
結婚して10年以上経つ夫婦ですが、セックスレスです。
キスやハグなどのコミュニケーションも減っていて、頻繁に誘っていますが、うまくいきません。
「もっと妻と仲良くなりたい」という自分の思いを勇気を出して伝えてみましたが、妻には「私が貴方の要求を飲めば丸く収まるんでしょう?」といった斜に構えた回答をされ、それ以上会話が前に進みませんでした。
ただ自分は仲良くしたい、時には誘われたいだけなのに。自分の要求を全て飲んで欲しいわけではなく、しっかり自分と、自分との性に向き合って真剣に考えてほしいのです。
こういったセックスレスの打開策はあるのでしょうか。また、実際にレスを解消した事例って存在するのでしょうか。解消できた人達の傾向や、そのために必要なことがあれば、知りたいです。
夫婦間で普段性に関する話をあまりしていない場合、どんなことから話し始めると良いか、話すときの方法(家で話す、文章で伝えるなど)でおすすめのことがあればご教示ください。
(38歳男性)
専門家からの回答
OliviA ラブライフアドバイザー
大学時代よりセクシュアリティ研究に携わり、20年以上・5,000組超のカップルを支援。日本・台湾で書籍出版、メディア出演多数。セックスレス・性交痛・オーガズムなど「愛はあるのにうまくいかない」関係の再構築を専門とし、独自メソッド「LOVEもみ」を提唱。著書・講座・カウンセリングで、ふたりの「もっと分かり合いたい」を一緒に叶えている。 https://olivia-catmint.com
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セックスレスの前に、見直したい「愛情確認の方法」
勇気を出して伝えた本音が、冷ややかな反応で返ってくる。それは本当に心が折れるような瞬間だったとお察しします。ただ「仲良くしたい」というあなたの純粋な願いが、奥様には「義務や要求」として変換されて届いてしまったのですね。
性行為が「心がつながる手段」から「義務」へ
夫側は「愛情確認=セックス」と認識していますが、妻側は日常の労いや安心感の中で愛情を感じるタイプかもしれません。
ここが噛み合わないまま誘いが続くと、彼女にとって性行為は、自分を置き去りにした「奉仕・義務・タスク」になってしまいます。
「私が要求を飲めばいいんでしょ」という言葉は、強い「自己防衛」のサイン。
応えられない罪悪感やプレッシャーから心を守るための反応から来ているのかもしれません。まずは彼女の中にある「性行為=負担」となっている原因を解き明かす必要があります。
解消したカップルが共通して行ったこと
実際にレスを乗り越えた夫婦は、皮肉にも「いきなりセックスを目指さないこと」から始めています。
夜の話を封印する
「たまには誘われたい」という願いを一度棚上げし、昼間の「心の安全性」の再構築を優先します。家事や仕事の負担など、日常の不満を洗い出しましょう。
「0か100か」を捨てる
挿入だけを目指さず、手を繋ぐ、マッサージをするといったスキンシップのグラデーションをステップアップしていくつもりで触れ合います。
あえて自分から区切る
触れ合った際に、あなたから「今日はここまでにしよう」と伝える。この積み重ねが「この人と触れても強要されない」という安心感を育てます。
「要求」ではなく「告白」を届ける
話し合いは、家ではなく散歩やドライブ、カウンター席など、視線を合わせない「並行関係」の場がおすすめです。
家で二人きりで対面で話し合いをすると、無意識に「責める側」と「責められる側」という対立構造が生まれやすくなります。
また「家事」や日常の役割のスイッチが入りやすく、対話に集中しづらいです。
非日常な空間で同じ方向を向いて対話することで、会話が途切れた時の沈黙がプレッシャーに感じにくく、相手の言葉を待つ時間が作りやすくなります。
「一人の人間」としての素直な感情が出しやすくなるのが家以外で並行関係で対話するメリットです。
伝えるべきは要求ではなく、あなたの弱さを伴う「告白」です。「君が~してくれない」ではなく、「僕は距離を感じていて寂しい」と主語を「僕」にするアイ(I)・メッセージで話してみてください。
「性欲を満たしたいのではなく、昔みたいに笑い合いたい」と伝え、まずは彼女の不満を聞き出すことから始めます。
セックスレスは愛がなくなった結果ではなく、「愛情の確かめ方をアップデートする時期」に来たサインです。
性行為を取り戻す前に、まずは安心を取り戻す。
今日、彼女の好きなものを買って帰るような小さな「安心の貯金」から、関係は少しずつ動き始めるはずです。頑張ってください!