スワッピングっていけないこと?
今回のお悩み
付き合って5年になるパートナーがいます。
最近、海外のドラマやネットの記事で「スワッピング」という言葉を見かけることがあり、気になっています。
お互いのパートナーを交換して性行為をする…というイメージなのですが、正直ちょっと驚きました。
でも一方で、「カップルで合意しているならアリなの?」「関係が壊れたりしないの?」と疑問もあります。
実際にそういうことをしている人もいるのでしょうか?
また、こういうことに興味を持つのっておかしいことなんでしょうか。
倫理的にいけないことなのか、単なる大人の遊びなのか、よくわかりません。
実際に経験がある方の話も聞いてみたいです。
(42歳 男性)
専門家からの回答
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BETSY(べっつぃー) コラムニスト
ポジティブな姿勢でセックスを楽しむ“素敵ビッチ”として2013年恋愛ウェブメディア「AM」にてセックスコラムニストデビュー。現在複数のサイトで連載中。性生活をもっと楽しくするためのコツ、誰にでもできてよく効くテクニックについて語るのが生き甲斐。
関連記事を見るスワッピングを妄想したことがある人は多いが経験者は少ない?
海外ドラマなどで耳にする「スワッピング」は、実際に存在する性的文化のひとつで、一般的にはカップル同士が合意の上でお互いのパートナーと性的接触を持つことを指します。
アメリカで行われた大規模な性的ファンタジーの調査では、男性の66%、女性の45%がスワッピングを性的ファンタジーとして妄想したことがあると回答しており、決して珍しいものではありません。
一方で、実際にスワッピングを経験したことがある人は数%ではないかと予想されています。
強い嫉妬、他にも懸念されるリスクはあり
ただし、合意があるから安心というわけではありません。
スワッピングではパートナーが他の人とセックスしている姿を間近で見ることになり、強い嫉妬によってふたりの関係に大きなしこりを残すケースもあります。
そのときには楽しむことができても、あとから感情が追いつかず、関係が壊れてしまうことも珍しくありません。
また、性感染症のリスクも無視することはできません。
コンドームの使用、性感染症の検査結果の共有なども重要です。
トラブル防止のためには、事前に
・どこまでOKか(キスや挿入はアリか)
・途中で嫌になったときの中断サイン
など、細かいルールを具体的に話し合っておく方が安全です。
興味を持つこと自体は異常ではありませんし、パートナーと共有できる“大人の遊び”として楽しんでいるカップルもいますが、実際に行う場合は慎重に考える必要があります。
編集部からの回答
4人の関係性でしか生まれない「可能性」を楽しむこと
私はスワッピングの経験があるので、実体験をもとに回答させていただきます。
自分と相手、そして相手方カップル…その4人でしかできないことや、可能性があるのが最大の魅力であり、醍醐味ですね。
長年固定のカップルと行うのが好きな方もいれば、関係値が浅いカップルと楽しむのが好きな方もいます。
よく聞くのは、年齢を重ねたご夫婦のパターン。
かつてラブラブだった時期を経てレスになり、子育てなどが落ち着いて「男女としてそろそろまた向き合いたい」というタイミングが来たときに、スワッピングにチャレンジするケースは多いようです。
出会いからスワッピングをするまでの「リアルな流れ」
今は掲示板やSNS、ハプニングバーを利用する人が多いですね(昔は文通雑誌の隠語で集まっていたそうです)。
スワッピングのステップは、いきなりホテルに行くことは少なく、まずはカップル同士でお茶やお酒を飲み、会話をしながらすり合わせを行うのが一般的です。
基本的にはご縁を大切にしていますが、自分の同行者(パートナー)が傷つく可能性がある時は必ず断ります。
安全に楽しむことが大前提ですから。
ハードルが高いという方は、まずはプレイを前提としない「カップル交流会」などにカップルで参加してみるのもおすすめです。
会話やお茶を経て「良さそう」となってからはじめて、以下のようなプレイスタイルや場所の選択に移ります。
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別室スワッピング
それぞれのカップルでチェックインして、女性もしくは男性が相手の部屋に移動する形です。別室のリスクとしては、自分の目の届かないところで生挿入を強要されたり、パートナーが望まないプレイを強いられたりする可能性があります。
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同室スワッピング
同じ部屋で行うスタイルです。ベッドが2つ並ぶラブホテル、民泊、コテージなど、利用できる場所は限られてきます。
同室の場合には、普段自分とセックスしているときには見られない、パートナーの新しい反応や表情が見られるのが大きなメリットだと思います。
また、女性同士でイチャイチャしているパターンを見受けることもありますね。
嫉妬よりも怖い?リスクは引き抜き
私自身はあまり嫉妬をしないのでそこはリスクに感じていませんが、スワッピングには特有のリスクもあります。
例えば先ほどお話しした「別室」でセックスに挑んだ場合、自分の知らないところで勝手に連絡先を交換されてしまうこと。
いわゆる「引き抜き(パートナーの寝取られ)」です。
ルールを破る参加者がいると、カップル間の信頼関係にヒビが入ってしまいます。
だからこそ、ルールを守り、お互いを思いやることが不可欠です。
スワッピングは絆を深めるための“前戯”
私は、スワッピングは「メインディッシュ」ではないと伝えています。
界隈では「〆(しめ)」や「上書き」といった用語で呼ばれることもありますが、他所のカップルとのプレイを終えた後、最後に自分のパートナーとセックスをして、そこで射精をするのが良い形です。
他者とのプレイを通じて、改めてお互いの大切さを再確認する。
そう考えると、スワッピングという行為自体が、二人の絆を確かめ、さらに深めるための“壮大な前戯”と言えるのかもしれません。
【おとなセイシル編集部からのお願いとご注意】
本記事でご紹介したスワッピングやハプニングバー、各種交流会での行為は、開催される場所やシチュエーション(不特定多数の目に触れる、または触れる可能性のある状況など)によっては、法律上の「公然わいせつ罪」等に抵触する恐れがあります。
興味を持たれた場合でも、ルールや法律を正しく理解し、あくまでご自身の「自己責任」のもと、安全を最優先に判断していただくようお願いいたします。
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スワッピングに関する法律は存在しない
スワッピングを定義した法律は見当たりません。
一般的には、お互いのパートナーを交換して性行為をすることを意味するようです。
「パートナー」のかたちは、多様です。
法律の観点から、「いけないこと」かどうかを考える場合、少なくとも刑事と民事の2つを考える必要があります。
つまり、罰金や拘禁刑などの刑罰を受けるおそれがあるのか(刑事)、金銭の支払義務などが生じるおそれがあるのか(民事)を考える必要があるということです。
同意がないと民事上の責任に問われる場合も
刑事上の責任
自分の妻や夫以外との性行為そのものを罰する法律はありません。
スワッピングとは違いますが、浮気・不倫を罰する法律もありません(以前、書いたとおりです)。
民事上の責任
民事上の責任の典型が、損害賠償です。
夫婦は、貞操義務を負うと考えられています。
つまり、自分の妻や夫以外の人と性行為をしない義務があると考えられています。
これだけ聞くと、スワッピングは、法律的にやってはいけないことのようですよね。
もっとも、同意があれば問題ありません。
つまり、夫婦の一方がもう一方に対し、自分以外の人とセックスすることを認めていた場合、問題になりません。
スワッピングの事案とは、少し異なりますが、例えば、夫が、その妻が別の男性と性行為に及ぶことについて同意していた場合、損害賠償を認めなかった裁判例があります。
そうすると、同意のもとで、スワッピングをするのは問題ないといえそうです。
真意による同意があったかは注意すべき
もっとも、法律家の観点から言うと、注意点があります。
1つが、本当に同意があったのかという点です。
この同意は、真意によるものである必要があります。
パートナーからスワッピングの同意がもらえたと思って、パートナー以外と性行為をしてしまったけど、実は真意に基づく同意ではなかったとなるとトラブルに発展する可能性があります。
また、交換相手である別の夫婦間で真意に基づく同意がなかった場合も、同様です。
この観点からすると、自分が未婚者であったとしても、トラブルに巻き込まれるおそれがあります。
当事者全員が本当に同意しているのかを慎重に確認する必要があります。
また、スワッピング自体は犯罪でありませんが、やり方次第では公然わいせつ罪などの犯罪に問われる可能性もあります。
当然ですが、嫌がるパートナーを強引に他人と性行為させた場合、性暴力の共犯になるおそれもあります。
当然、既婚・未婚は関係ありません。