膣の臭いの原因と今すぐできる対処方法
「最近、なんとなくデリケートゾーンの臭いが気になる」「セックスの時、相手に気づかれていないか不安…」、そんな悩みを抱える女性は、実はとても多いのです。
なかなか人に相談しづらく、「私だけ?」と不安を抱えてしまうこともありますが、必ずしも異常があったり、恥ずかしいことではありません。
この記事では、膣から臭いが発生する仕組みから、原因、ケア方法、病院を受診する目安までを解説します。
注)「ちつ」の解剖学的に正しい表記は「腟」ですが、この記事では一般的な表記である「膣」を使用します。
この記事の監修
喜田 直江 医師
なおえビューティークリニック 院長
日本形成外科学会会員、日本性科学会会員、日本抗加齢医学会会員、ビビーブ認定医、ウルトラヴェラ認定医。TV、雑誌など多数のメディアに出演中。
-

モヤピン
性のモヤモヤから生まれた妖精で、セイ星から地球へ派遣されたが、知識面ではあまり頼りにならない。性知識に富んだ仲間を頼って、人間と一緒に学んでいる。
-

あや
しょうたと同い年で(28歳)、小学校の先生をしている。中高女子校で性の知識には疎い。しょうたと同棲している。普段は穏やかだが、機嫌が悪くなると毒舌気味に。
-

ヴァギーラ
モヤピンと友達の女性器に詳しい妖精。面倒見のよい姉御肌。綺麗好き。
どうしたの?最近憂鬱そうだね~。
実は、自分の膣が臭う気がして….。しょうたに聞いたら、「気にならないよ」って言われたんだけど…
なーんだ!じゃあ気にすることないんじゃない?
でも気になるんだよ…トイレの時にいつもモワッと臭いがするし、気を遣われてるだけだったらどうしよう…
そんなに気になるならコレ!タワシ!ゴシゴシ洗えばきっと大丈夫さ~★
ちょっとちょっと!モヤピン、そのタワシはしまってもらえるかしら。
モヤピンの言うこと聞いてたら、大変なことになるとこだった。
ごめんちゃい。
まったくもう、今日はどうしたの?
膣の臭いについて詳しく教えてほしいの!きちんと毎日洗っているのに臭う気がして…。これって何かの病気じゃないよね?
OK!じゃあ膣の臭いについて、基本から学んでいきましょうね。
デリケートゾーン(膣)には臭いがあるのが普通?
まずお伝えしたいのは、膣に臭いがあるのは普通であり、「膣に無臭を求める必要はない」ということです。
膣内には常在菌として「乳酸菌」が存在し、膣内を酸性に保つことで雑菌の繁殖を防いでいます。そのため、少し酸っぱい臭いがするのは健康な状態なのです。
そうは言っても、自分だけ特別に臭いんじゃないかって不安になっちゃうな…
皆その不安は抱えているみたいよ。
ちなみに、TENGAの女性社員へのアンケート*では、全員が「膣の臭いが気になったことがある」と回答していたみたいだし。
*2025年12月 TENGAの女性社員18名を対象にアンケート
えっ! 私だけじゃなかったんだ…ホッ。
みんな気にしていることなんだね~。
代表的な膣の臭いの原因
次に、膣の臭いが強くなる、代表的な原因をご紹介します。
1. おりものが臭う
おりものは、膣や子宮を守るために分泌される分泌物です。古くなった細胞や常在菌、分泌液などが混ざってできており、膣の中を清潔に保つ役割があります。
健康な状態でも、おりものには少し酸っぱいような臭いがあり、これは膣内が弱酸性に保たれている証拠です。
ただ、生理前後や排卵期、体調の変化によって、臭いが一時的に強くなることもあります。
2. すそわきが
すそわきがは、外陰部周辺の「アポクリン腺」という汗腺から出る汗が原因で起こります。
この汗自体は無臭ですが、皮膚の常在菌と混ざることで、独特のにおいが発生することがあります。
わきがと同じく、体質による影響が大きく、清潔にしていてもにおいが出る場合があります。
3. デリケートゾーンのムレや通気性の悪さ
デリケートゾーンが蒸れて通気性が悪い状態が長時間続くと、雑菌が繁殖し、臭いの原因になることがあります。
例えば、締め付けの強い下着や、通気性の悪い下着は、熱や湿気がこもりやすい環境になります。
また、長時間のナプキン使用や汗が湿った状態を放置することも、臭いの原因になります。
4. 外陰部の汚れによる臭い
外陰部には、汗・皮脂・尿の飛び散り・おりものなどが付着しやすく、時間が経つと臭いの原因になります。
5. 膣内環境の乱れ
デリケートゾーンをゴシゴシ洗ったり、膣内を洗浄をすると、膣内の常在菌(乳酸菌)まで洗い流してしまい、雑菌が繁殖して臭いの原因になります。
また、抗生物質の服用や睡眠不足、ストレスなども、膣内のバランスを崩す原因になります。
6. 感染症
デリケートゾーンから魚が腐ったような強い臭いがする場合、感染症の可能性があります。
感染症によって、おりものの色や臭い、症状には特徴があります。以下にその一部を紹介します。
| おりものの臭い | おりものの性状 | その他の症状 | |
| 淋菌感染症 | 魚が腐ったような強い臭い | 濃い黄色~緑、ねばねば | 排尿時の痛みや下腹部痛 |
| クラミジア感染症 | ほぼなし | 透明~黄色、水っぽい | |
| トリコモナス膣炎 | 魚が腐ったような強い臭い | 黄色、泡立ち | かゆみ |
もし、おりものが赤・赤茶色の場合、血液が混ざっているということなので、子宮がんにも注意が必要です。
「いつもと明らかに違う臭いがする」、「おりものの色や状態が急に変わった」、「かゆみや痛みが続く」といった場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診しましょう。
あわせて読みたい
臭いが強くなる原因って色々あるのね。私の場合はもしかして洗いすぎが原因かも…?
タワシ使わなくてよかった~。台所に戻してきたよ!
ケア方法を間違えると、かえって臭いを強くすることもあるの。次から、正しいケア方法を学んでいきましょう!
自宅でできるケアと予防方法
膣の臭いを完全に「消す」ことは難しいですが、強くしないための工夫はできます。
1. 通気性の良い下着を選ぶ
コットン素材や締め付けの少ない下着を選びましょう。
また、ナプキンやおりものシートはこまめに交換し、蒸れ対策と清潔さを維持しましょう。
2. デリケートゾーンを洗い過ぎない
一般的なボディソープは、膣にとって洗浄力が強すぎます。また、常在菌を洗い流してしまうため、膣内まで洗う必要はありません。
デリケートゾーン専用ソープをしっかり泡立てて、外陰部をやさしく洗う程度で十分です。
3. 食生活や生活習慣を整え膣内の乳酸菌を増やす
膣内環境は乳酸菌が整えてくれます。以下を意識して取り組んでみましょう。
膣内の乳酸菌を増やす方法
-
ラクトバチルス菌の摂取(ヨーグルト、チーズ、キムチ、味噌など)
-
ラクトフェリンの摂取(専用のヨーグルトなど)
-
膣内環境の改善に特化した専用の乳酸菌サプリメントの摂取
-
乳酸や乳酸菌の注入
-
生活習慣の改善、十分な睡眠、ストレス対策
気軽にできそうな対策もあるね。下着の替え時だったし、綿のパンツに変えてみようかな~。
モヤピンの帽子も、通気性ばつぐん!
男性は膣の臭いをどう感じている?
でもさ、自分の膣って他の女性と比べられないし、正直男性がどう感じているのか分からないよね。
そうだね。なので、今回は男性側の意見を教えてもらうべく、TENGAヘルスケアの佐藤さんに来てもったので、色々聞いてみましょう。
こんにちは。あくまで一個人の意見ですが、参考になれば幸いです。
正直、膣の臭いをどう思う?
佐藤さんは、性行為中や日常で、パートナーの膣の臭いを気にしたことはあります?
あります。性行為のときが多いですね。終わった後に手についた臭いで気づくこともありました。他にも、湿度の高い夏場、すれ違った時に薄っすらと感じたこともあります。
そのように臭いを感じたとき、どう受け止めるのですか?
多少臭いがあることは自然なことだと思っています。臭いが無い人はほぼいないと思いますし、 通常の範囲であれば特に気にしません。
ただ、魚っぽい生臭さを感じたときは、 「これはちょっと強いな」と思ったこともありました。とはいえ、そこまでの人は、自分の経験では数名です。その方達には、結局どう伝えるべきかわからなくて、言えなかったですが。
パートナーから臭いについて相談されたことはあります?
あります。そのときは、専用のソープをすすめました。
男性側にできることは何だと思いますか?
正直、男性から指摘するのはかなり難しいと思いましたね。だから、専用のソープを、「これ使い心地良いから、一緒に使わない?」と提案するくらいが現実的かなと思います。
かなりリアルな意見だったね。もっと無関心か、逆に厳しい意見が出るのかと思ってた。
困ることもあるけど、どうしていいかわからない感じなのかな。
「ソープを一緒に使ってみる」はかなり現実的な対策だと思うわ。一緒に使うのであれば、心理的負担も少ないかもしれないしね。
関連アイテム

膣の臭いは体の状態のサイン
膣の臭いは、体調や月経周期、生活習慣で変化することがあります。
気になったときは、まず洗いすぎていないか、蒸れやすい状態になっていないかを振り返ってみましょう。
ただし、中には病気が潜んでいることもありますので、いつもと違う状態が続くようであれば、医療機関に相談しましょう。
その時々の体の状態に合わせて、無理のない対応をしていくことが大切です。
リアルな意見も聞けたし、とても勉強になったよ。ヴァギーラ、ありがとう!
とりあえずタワシはもう封印するね。
「臭うかも」って思った時はつい神経質になっちゃうと思うけど、まずは自分の体をちゃんと知ることからはじめてほしい。
そうだね~。明日の買い物ではデリケートゾーンのケアアイテムを見てみるよ!
この記事を書いた人
記事をシェアする


はぁ…