セルフフェラは気持ちいいのか 体験談と脳科学で徹底解説
「自分で舐められたら気持ち良いのだろうか?」
男性なら誰もが一度は想像し、あこがれる「セルフフェラ」。
しかし、実際にセルフフェラができる人は少なく、できる人が周囲にいる場合も少ないのではないでしょうか。
今回は謎に満ちたセルフフェラについて、考えていきます。
この記事の監修
 
     
                                     
                                    コンコン、ガチャ!(ドアを開ける音)
あれ?しょうた、なんで下半身裸で長座体前屈なんかしてるの?

 
                                    
うわぁ!勝手に入って来んなよ!
 
                                    
でもノックしたよ。
 
                                    
オカンと一緒かよ。ノックしたらすぐ入っていいわけじゃないんだよ!
 
                                    
そうなんだ、ごめんよ。で、何してたのさ?
 
                                    
仕方がない、モヤピンにだったら教えよう。
セ、セルフフェラだよ。
 
                                    
ええええ!セルフって、自分で舐めるの!?気持ち良いの?
 
                                    
それを試してみたくてやってみたんだけど、俺からだ硬いから届かなくてさ。
 
                                    
気になる〜!ペニ丸なら経験あるかも。
おーい、ぺ二丸〜!
 
                                    拙者は柔軟なのでもちろん可能でござる。セルフフェラについて詳しく教えよう。人間だとTENGA社員のセルフフェラ経験者や、詳しい脳科学者にも話を聞いてみるでござる。
セルフフェラとは?相手がいなくてもフェラができる
セルフフェラとは、体を前屈させ自身のペニスを口で刺激するマスターベーションの方法です。
セルフフェラの他に、「オートフェラ」や「一人フェラ」、「一人尺八」と呼ばれることもあるようです。

通常、相手がいないと味わえないフェラチオを、1人でも行える点が人々を惹きつけているのだと考えられます。
本当にセルフフェラができる人が、世の中に存在するのか疑問に思うかもしれませんが、アダルト動画サイトなどで実演を見ることができます。
セルフフェラは世の中に実在するのです。
セルフフェラは「やってみたいオナニー」上位にランクイン
2017年にTENGAが実施したオナニー国勢調査(15〜64歳の男性2000名)によると、セルフフェラの経験率は1.8%でした。
更に、「普段のマスターベーションの方法がセルフフェラだ」と回答した割合は、わずか0.6%でした。
セルフフェラ未経験者のうち、セルフフェラを「やってみたい」と回答した割合は7.4%でした。
やってみたいマスターベーション方法ランキング
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                    TENGAを使用する(44.4%) 
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                    TENGA以外のグッズを使用する(24.5%) 
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                    ローションを使用する(18.7%) 
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                    手のピストン刺激(8.0%) 
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                    セルフフェラ(7.4%) 
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                    寸止め(5.9%) 
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                    石鹸を利用(4.8%) 
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                    脚ピン(3.4%) 
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                    床オナ(3.3%) 
 多種多様なマスターベーションの中でも、セルフフェラが「やってみたい方法」の上位にあることが分かります。
 
                                    
普段からセルフフェラを基本のオナニーにしている人もいるんだね…。
 
                                    
柔軟性が高くなって、怪我予防にも良さそう。
TENGA社員が語る、セルフフェラ体験談
 
                                    それではここで、TENGA社員のセルフフェラ経験者(Mさん28歳(当時)を紹介するでござる!
 
                                    こんにちは〜。今はもう体が硬くなったので難しいけど、中学生と高校生の時はできていました。何でも聞いてくださいね。
 
                                    おおお!憧れの人だぁ!セルフフェラについて気になることを聞かせてください!ペニスは根元まで全部舐められましたか?
 
                                    
舐められたのは上半分でしたね。
 
                                    
セルフフェラは気持ちよかったですか?
 
                                    いや、それがあまり気持ちよくはなかったですね。ペニスへの刺激にはなっていましたが、射精できるほどではないというか。
 
                                    
刺激が足りなかったってこと?
 
                                    と言うより、ペニスへの刺激よりも、口の中の感覚に意識が行ってしまう感じですね。自分の指を舐めると、指が舐められている感覚よりも、指を舐めている感覚の方が強く感じると思うのですが、それに似ています。
 
                                    
(指を舐めながら)ペロペロ、確かに。
 
                                    口で硬い物を舐めたりくわえる機会って少ないと思いまして、慣れないことをしたから、その感覚に意識が行った(気になってしまった)のだと思います。
 
                                    
ってことは、舐めることに慣れたら気持ちよくなれるかも?
 
                                    それはあると思います。ただ、慣れるには相当な訓練が必要だと思いますよ。例えば、靴ひもって何も考えなくても手で結べるじゃないですか。でも、サクランボのへたを口の中で結べる人でも、何も考えずにできる人はそうそう居ないと思います。
なので、どんなにセルフフェラに慣れたとしても、自分の手よりも気持ち良いということはないと思いますね。
 
                                    
うーん、慣れるまで訓練しようとは思わないなぁ…。
 
                                    あと、そもそも体勢がキツくて、自分の場合10分が限界でしたね。セルフフェラの最中は息はできないし、オカズも見られないし。終わった後は、いつも体が痛かったです。
 
                                    10分でも凄いでござる!最後に、セルフフェラをやってみたい、という人に一言お願いします!
 
                                    憧れる気持ちは分かりますが、自分も含め、やってみると大したことはなかった、という人が大多数だと思います。セルフフェラができる知人が1人いるのですが、その人も同じ意見でした。
セルフフェラのための柔軟体操は体に良いと思いますので、セルフフェラを試みること自体は良いと思いますが、もしセルフフェラができなくても、「大したことないから気落ちしないで」と伝えたいですね。
 
                                    
ひとまず毎日ストレッチして、届くようになるかやってみよう。
セルフフェラの脳科学的考察
 
                                    人間の快感は、もっぱら脳で感じるものでござる。よって、セルフフェラが気持ち良いかどうかは、脳の働き次第。
次は国立研究機関の脳科学者(Tさん32歳(当時)に、先程の経験者のMさんの話も踏まえ、セルフフェラについて意見を聞いてみるでござる。
 
                                    Tさん、こんにちは!経験者曰く、セルフフェラはあまり気持ちよくないとのことだったのですが、それはなぜだと思いますか?
 
                                    単純にセルフフェラという行為に慣れていないことが原因だと思いますよ。
 
                                    やっぱり、そうなのかぁ。手の方が口より器用だから、ということは関係ありますか?
 
                                    器用さでいうと、ヒトの体の中で「口」はかなり器用な部位になります。
体の運動は脳の一次運動野が担っているのですが、一次運動野の各部位を担当している面積は、ほぼそのまま各部位の器用さに対応していると考えられています。
 
一次運動野の機能局在(*より引用)
 
                                    ヒトの一次運動野の各部位の分布(マッピング)を見てみると、一番広いのは手と指ですが、舌や唇、顎の面積も相当広いことが分かりますよね。
つまり、単純な器用さが気持ち良さを左右しているわけではないと、推測できます。
 
                                    経験者が、ペニスよりも口の中の感覚が気になったって言ってたんだけど、これについてはどうですか?
 
                                    
これも脳のマッピングで考えてみましょう。
 
体性感覚野の機能局在(*より引用)
 
                                    先程は一次運動野のマッピングを紹介しましたが、こちらは感覚を司る、体性感覚野のマッピングです。
一次運動野と同じく、面積が広い部位ほど、体の感覚が敏感になります。
右上に性器の部分がありますが、唇や舌を司る部分の面積の方が、圧倒的に大きいことが分かります。
 
                                    
本当だ!ペニスの感覚よりも、何倍も唇と舌のほうが敏感なんですね!
 
                                    そうです。なのでペニスよりも口腔への刺激を強く感じた、という意見は自然だと思います。
ただ、その考え方だと、手や指の面積も性器より広いので、手でマスターベーションする際も手や指への刺激が気になってしまうことになりますが、そのように感じる人は少ないと思います。
 
                                    わかった!これは手のマスターベーションに俺たちが慣れているからですね!
ってことは、セルフフェラで気持ちよくなるためには、慣れが重要ということですか?
 
                                    その通りですね。セルフフェラという動作や感覚に慣れると、手でのマスターベーションのように快感を得られる可能性はあるでしょう。
ただセルフフェラの前屈で息苦しい体勢に慣れるのは、相当難しいと思いますね。
擬似セルフフェラ体験!どうしてもセルフフェラがしたいあなたに
最後に、セルフフェラ未経験のおとなセイシル編集長 牛場がセルフフェラにチャレンジしました。
セルフフェラの一端に触れるため、実際にセルフフェラを行う柔軟性がない人でもできる疑似的なセルフフェラ体験です。

Pink Dildo(*³より引用)
 
                                    ディルド(マスターベーションなどに使用する、ペニスを模した性具)を自分の前に置き、ディルドをフェラしながら手で陰茎を刺激してマスターベーションを試みました。
やってみると、確かに口の中の感覚が強く、マスターベーションに集中できないことが分かりました。ディルドをくわえるのも、なかなかの息苦しさです。
これを実際には前屈しながら行うと考えると、セルフフェラができたとしても、日常的な実施は難しいと感じました。
セルフフェラにこだわり過ぎず快適なオナニーを
セルフフェラで気持ちよくなるためには、相当な慣れが必要だと考察されました。
単純にヌルヌルとした感覚を味わいたいだけであれば、市販のグッズを使用するのが良いと思います。
ただもちろん、セルフフェラへの挑戦は皆さんの自由です。
膣内射精障害に繋がる不適切なマスターベーションに注意して、ぜひこれからも快感を追求していってください。
【参考/出典元】
*1 Wikipedia, 一次運動野
*2 Wikipedia, 中心後回
*3 OLIKA Pink Dildo
この記事を書いた人
 
    牛場 栄之 TENGAヘルスケア社員(編集長)
大学・大学院では神経科学を専攻、おとなセイシルでは性科学や性機能学、生理学の分野を主に担当。2016年に株式会社TENGAへ入社、以来TENGAヘルスケア製品の研究開発を担当。
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ぐぐぐぐっ、あとちょっと…。