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オナ禁(禁欲)に効果はあるか 科学的観点から噂を検証!

2024-11-15

 男性なら経験者も多いオナ禁。オナ禁について、ネット上には様々な書き込みが見られますが、実際のところオナ禁にはどのような効果があるのでしょうか。

 今回はオナ禁について、科学的な観点から、そのメリットとデメリットを紹介していきます。オナ禁について正しい情報を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

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    オナ禁とは

     オナ禁とは、文字通りオナニー(マスターベーション)を意図的に行わないようにすることです。

     本記事では「マスターベーション、セックスに限らず、一定期間以上射精を行わないこと」と定義します。

     また、医学的には「禁欲」と呼ばれます。本記事では男性のオナ禁について言及してきます。

     オナ禁の影響は、まだまだ解明されていない点が多いため、今回は主に科学的な検証がなされたトピックを解説していきます。

    オナ禁によるテストステロン(男性ホルモン)の変化

     テストステロンとは、代表的な男性ホルモンの一種で、性欲、勃起、射精、精子形成などに関連する、重要なホルモンです。

     また男性の元気や活力の源となるホルモンでもあります。

     このテストステロンの血中濃度が、オナ禁(禁欲)によって変化することが報告されています*¹。

    禁欲日数と血中テストステロン濃度の関係のグラフ(0〜8日)

     この研究では、28名の男性ボランティアに8日間オナ禁(禁欲)をしてもらい、オナ禁中の血中の総テストステロン濃度を毎日測定しました。

     その結果、オナ禁7日目でテストステロン値が有意に増加(ベースラインの145.7%)し、8日目には元に戻ることが確認されました。

     また、この研究では8日目までオナ禁した時点で、被験者を下記の2グループに分け、引き続き禁欲とテストステロン値の測定が行われました。

    • 【グループA】8日目に一度射精をして、再度8日間禁欲を続ける群 
    • 【グループB】射精はせず、引き続き8日間禁欲を続ける群
    禁欲日数と血中テストステロン濃度の関係のグラフ(9日以降)

     結果、1度射精をしたグループAでは、再度、7日後にテストステロン値が上昇し翌日に元に戻る現象が見られました。

     一方、オナ禁を続けたグループBでは、テストステロン値の変化は見られませんでした。

     つまり、オナ禁すると7日目にテストステロン値が一時的に上昇し8日目には元に戻るが、それ以上オナ禁を続けても再度上がることはない、と言えます。

     しかし、テストステロン値が上昇したことでどのようなメリットがあるかは残念ながら不明です。

     というのも、テストステロンには種類があり、そのうちの生理的なメリットをもたらすと考えられる「遊離テストステロン」は今回紹介した研究では測定されていないからです。

    オナ禁と前立腺がんの関係

     オナ禁(禁欲)は前立腺がんのリスクにも関係します。

     前立腺がんは、男性に最も多いがんです。月21回以上射精している男性では、そうでない男性と比較して、この前立腺がんの罹患リスクが有意に低いことが報告されています*²。

     逆に考えると、オナ禁は前立腺がんのリスクを上昇させると言えるでしょう。

    オナ禁と精子の質の関係

     禁欲期間が長くなると、精子の質は低下します。詳しくは以下の記事にて紹介していますが、妊活中は2日に1回以上の射精が推奨されます。

     妊活中はオナ禁はせず、積極的に射精するようにしましょう。

    オナ禁と勃起の関係

     オナ禁は勃起機能にも影響します。

     こちらも詳しくは以下の記事にて紹介していますが、陰茎の内部には海綿体と呼ばれるスポンジ状の組織があり、勃起とは、この海綿体が血液で膨らむ現象です。

    勃起の仕組みの解剖図

     実際のスポンジで考えると分かりやすいですが、水分を与えず放置していると、スポンジは次第に硬くなっていき、最終的にボロボロになって膨らまなくなります。

     長期間勃起しなければ、陰茎の海綿体でも同じ現象(線維化と呼ばれます)が起こります。

     まだ若く、毎朝しっかりとした朝勃ちがあればまだ大丈夫ですが、そうではない場合、日々勃起することは陰茎のメンテナンスに繋がります。

    オナ禁した方が良いのはオルガズム後症候群(POIS)の人

     「オナ禁で体調が良くなる」という個人の感想レベルの話を耳にすることはありますが、逆に射精後、極度に体調が悪化する病気が存在します。

     それが、オルガズム後症候群(Postorgasmic illness syndrome:POIS)です。

     POISは世界的に報告が少なく、謎の多い病気ですが、患者は射精後「インフルエンザのような症状が数日発症する」と報告されています*³。

     原因は未解明ですが、自身の精液によるアレルギーという説もあります。射精後に極度の体調不良が頻発する場合、POISの可能性があります。

     「もしかして」と思った方は、性機能専門医へ相談してみましょう。

    医者に相談する男性のイラスト

    オナ禁の良い噂は科学的根拠なし!正しい知識でマスターベーションを楽しもう

     今回はオナ禁について、科学的側面から解説しました。

     筆者の見解ですが、最後に紹介したPOISを除き、オナ禁はメリットよりもデメリットが多く、あまりオススメはできません。

     オナ禁ではよく、「異性にモテる」「筋肉が付きやすくなる」「セックスでのパフォーマンスが上がる」がメリットと言われますが、これらに科学的根拠はありません。

     オナ禁のメリットと言うか、マスターベーションにデメリットがあるとすれば、不適切なマスターベーションで、膣内射精障害になってしまうことくらいです。

     ぜひ適切な方法で、日々のマスターベーションライフを楽しんでください。

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