男性の不適切なマスターベーション8選 膣内射精障害のリスク増にも
皆さんは、「不適切なマスターベーション」についてご存じですか?
マスターベーションのやり方は本来自由ですが、中にはリスクのある方法も存在します。
快感を追求しすぎて、ペニスや脳がセックスとはかけ離れた刺激に慣れてしまうと、膣内射精障害や遅漏になる可能性があります。
今回は膣内射精障害や遅漏のリスクとなる、「不適切なマスターベーション」について紹介していきます。
注)「ちつ」の解剖学的に正しい表記は「腟」ですが、この記事では一般的な表記である「膣」を使用します。
この記事の監修
しょうた、おつかれさま。充実してるみたいだね。
おう!でもさ、もっと気持ちいいオナニーのやり方ってないのかなぁ。なんか最近刺激に慣れちゃって、マンネリ化してるんだよな。
もっと刺激を強くすればいいんじゃない?
そうだな~。とりあえず次からは高速でやってみようかな。オカズのAVもややアブノーマルなものを用意してっと…。
ちょっと待つでござる!
うわぁびっくりした!なんだよペニ丸、いいとこだったのに。
今日はしょうた殿に忠告をしに来たでござるよ。一時の快楽に目が眩み、過激なマスターベーションに手を染めると一生の後悔に繋がるかもしれないでござるよ…。
今日は「アブないマスターベーション図鑑」を持ってきたから、それを一緒に見るでござる。
ペニ丸お手製なんだ、それ。
「アブないマスターベーション図鑑」だって⁉そもそもマスターベーションに危険とかあるのか?
左様(さよう)。今回紹介するのは、膣内射精障害や遅漏のリスクとなる、強過ぎる刺激のマスターベーションでござる。習慣的にやっていると不妊の原因にもなるから、非常~に危険でござるよ。
危険度は5点満点*の★マークで表現していくぞ。ぜひ自分のマスターベーションをチェックしてみるでござる!
*単純な危険度だけでなく、その方法の実施しやすさ(簡単にやれてしまうか)も考慮して評価しています。
強グリップ
不適切Lv. ★★★★★(5点)
これは文字通り、ペニスを強く握り過ぎるオナニーです。
手の力は膣の圧力よりも圧倒的に高いため、強グリップに慣れてしまうと膣での射精が難しくなります。
重度になると、膣に入れても空中の様にスカスカし、何も感じなくなる程です。
「ペニスを握る」というマスターベーションの基本動作の延長線上にあるため、一度慣れてしまうと、矯正はかなり難しくなります。
では、どの程度の力で握るのが適切なのでしょうか?
答えは「みかんを握る位のやさしい力」です。
いきなり★5つじゃん!強グリップってそんなに危険だったのか…。
しょうたはいつも、みかんどころかグレープフルーツが片手で絞れそうなくらいまでギュッと握ってるよね。
だってそれくらいしないと気持ちよくないじゃん。
しょうた殿のペニスの悲鳴が聞こえてくるでござるよ。
高速ピストン
不適切Lv. ★★★★☆(4点)
これも読んで字の如く、セックスでは不可能なほどのスピードでストロークする方法です。
速いストロークに慣れてしまうと、実際のセックスでのスピードでは遅く(=刺激が弱く)感じて、射精が難しくなります。
通常のマスターベーション動作の延長線上にあるため、強グリップと併発している方も多いのではないでしょうか。
当然適切なスピードは、「セックスと同じ位」です。
具体的にはどのくらいのスピードでするのが良いんだろ?
セックスで再現できないほどのスピードじゃなければ大丈夫でござるよ。
ちなみに、セックスで女性の体に負担がかからない速さの目安は「BPM90(1分間に90往復)」くらいでござる。90BPMでも快感が得られるようになれば、なお良しでござるね。
結構遅いんだな~。でも、遅いと逆に焦らされてる感じがして、それはそれで気持ち良さそうかも?
ポジティブな解釈ナイスだね。
脚ピン
不適切Lv. ★★★★★(5点)
太ももの前側に力を入れて、脚をピンと伸ばした状態で射精をする方法です。臀部や足先に力を入れている場合もあります。
脚をピンとさせることで射精を寸止めし、射精時の快感が高まるという人もいるようです。
ただ、脚ピンに慣れすぎると、脚ピン状態でないと射精ができなくなるので、騎乗位以外の体位での射精が難しくなります。
改善するには、普段のマスターベーションから脚の力を抜くように心掛けましょう。
どうしても力が入ってしまう場合は、あぐらや正座で行ったり、実際のセックスのように腰を振って行うのもオススメです。
脚ピンってつい気持ちよくてやっちゃうんだよね。すでに癖になってる気がするぜ。
脚ピンは男女共に危険でござる。セックスの時困りたくないなら、なるべく控えた方がいいでござるよ。
騎乗位以外でイケなくなるのは困るもんなぁ。他の体位も楽しみたいよ。
床オナ
不適切Lv. ★★★★★★★(7点)
床オナは他の不適切な方法とは一線を画す危険度です。
字の如く、床(畳や布団)に陰茎をこすりつけ、その刺激で射精に至る方法ですが、この方法が他より危険なのは、強烈な圧迫によって十分に勃起しない状態で射精に至ってしまう点です。
つまり、勃起しない状態での射精に体が慣れてしまい、セックスでも完全に勃起できない状態(ED)になる危険性があります。
床オナ常習者には、勃起薬などでEDは克服できても、フタを開けたら膣内射精障害も併発してた、という二重苦が待っている場合があります。
もし身近に床オナ愛好家がいたら、その人の為にも是非、この事を教えてあげてください。
治療方法は、とにかく床オナをやめて、普段のマスターベーションから、手のピストン運動で射精ができるようにすることです。
いきなり手では難しいという方は、途中までは床オナをして、射精の直前に手の刺激に切り替える、と言った感じで段階的に手に慣れていくのが良いでしょう。
幸いにも、ピストン運動による射精の感覚を1回掴めるだけで、膣内射精障害が解消した例もあります。ぜひ前向きに改善に取り組んでください。
危険度って5点満点じゃなかった!?ヤバいじゃん!うつ伏せの時についやっちゃう時もあるんだよなぁ。
オナニーの時にうつ伏せになってたら、モヤピンがしょうたのお尻の上でジャンプしまくって注意するよ。
普通に言葉で伝えてくれ…。俺のペニ丸が圧迫死するだろ。想像するだけで怖いし、もう床オナは絶対しないよ…。
床オナの治し方については、こちらの記事でも詳しく紹介されているぞ。改善したい人はぜひチェックするでござる。
振動オナニー
不適切Lv. ★★☆☆☆(2点)
おもちゃなどの振動によって快感を得る方法です。
当然膣では振動は得られないため、膣内射精障害のリスクとなります。
ピストンで得られる快感とは異なる感覚で、それが良いのは理解できますが、ほどほどに楽しみましょう。
振動オナニーも気持ちいいのは分かるが、膣とはかけ離れた刺激でござる。毎日するのは控えて、ほどほどにしとくでござるよ。
これでしか得られない快感もあるんだけどなぁ。特別な日だけにしとくか…。
ご褒美オナニーの日を作ろう!
皮オナ
不適切Lv. ★★☆☆☆(2点)
マスターベーション時に包皮を完全に剥かず、包皮越しに亀頭を刺激する方法です。
特に勃起しても皮を被っている人は、皮オナをしがちです。
敏感な亀頭に直接触れなくてすむため、前述の強グリップや高速ピストンを実施しやすくなり、膣内射精障害になるリスクを孕んでいます。
また、膣内では皮オナのように包皮は動かせないので、それが感覚の差を生み、これも膣内射精障害に繋がります。
対策するには、包皮を完全に剥いてマスターベーションするようにしましょう。
難しい場合は、皮オナをするにしても、優しく刺激することを心掛けましょう。
マスターベーショングッズやローションを使う方法もおすすめです。
さっきしょうた殿がやってた方法でござるな。危険度レベルは低めだが、強グリップや高速ピストンの原因になるでござる。
皮オナが原因で強グリップや高速ピストンしちゃうこともあるんだな。オナニーの悪循環だ…。
水流オナニー
不適切Lv. ★☆☆☆☆(1点)
経験は無いけれど、何となく良さを理解できる人もいるのではないでしょうか。
シャワーやジェットバス、あるいはプール(特に大型の流れるプール)の噴水口の水流を当て、快感を得る方法です。
当然、膣とはかけ離れた刺激になるので、これに慣れると膣内射精障害リスクが高まります。
もし身近な人が、温泉や銭湯、プールで、ジェットバス等の噴射口に下腹部を当てていたら、注意してあげましょう。
こどもの時、プールの授業でずっと水流のとこにいたヤツがいたけど、まさか…。
公共の場でやるのはマナー違反でござるし、水流や噴水で大きな事故、ケガに繋がることもあるから、絶対にやめてもらいたいでござるな。
学校の先生には知っていてほしいことだね。小学校の先生のあやにも言っておくよ。
刺激の強いオカズ
不適切Lv. ★★★★☆(4点)
マスターベーションの手法ではありませんが、使用するオカズによっては、膣内射精障害のリスクが高まります。
現実離れしたオカズに慣れ、実際のセックスで興奮できなくなると、膣内射精障害やEDのリスクを高めます。
「高刺激のオカズを使うな」とまでは言いませんが、AVなどを見ずに、「イマジネーション」のみで射精できる状態は常に維持しておきましょう。
パートナーが居る方は、パートナーの想像で射精ができるとベストです。
オススメは「オカズローテーション」でござるよ。毎回AVを見るんじゃなくて、妄想→写真→映像…とか、日によって使い分けていくのがいいでござるよ。
妄想っていうと…、あやとのセックスを想像しながらするってこと?
しょうた、ちゃんと妄想の相手もあやなのは素敵だね。
パートナーがいる人はその相手がベストだが、好みの相手、シチュエーションを想像しながらも良いと思うぞ!妄想の世界は自由でござる!
適切なマスターベーションの方法とは
それにしても、オナニーするのにこんなに気を付けることがあるんだなぁ…。
つい口うるさくなってしまったが、しょうた殿はオナニーを日常的にやっているでござろう?健康的に性生活を楽しみたいなら、気を付けてほしいでござるよ。
分かったよ。じゃあ、適切なマスターベーションってどうすればいいの?
うむ!ぜひ次のことを意識しておいてほしいでござる。
適切なマスターベーション5か条
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優しく握る
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ゆっくり動かす
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脚の力を抜く
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皮は剥いて行う
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イマジネーションだけでオナニーできるようにする
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もし「自分は膣内射精障害かな?」と思ったら、紹介した方法に当てはまらないか確認しましょう。
また、遅漏や膣内射精障害は、トレーニングでの対策が可能です。お悩みの方は調べてみましょう。
マスターベーションは本来は自由に楽しんで良いもの。ただ、何事もほどほどにしておくことと、適切な方法を知っておくことが大事でござるからな!
確かに、将来子どももほしいし、いざセックスの時に射精できなくなったら困るもんな。これからは気を付けるよ。
ペ二丸が作った図鑑いいね。サインしてモヤピンにちょうだいよ。
モヤピンは写本するべし。書き写して覚えるでござる!
この記事を書いた人
牛場 栄之 TENGAヘルスケア社員(編集長)
大学・大学院では神経科学を専攻、おとなセイシルでは性科学や性機能学、生理学の分野を主に担当。2016年に株式会社TENGAへ入社、以来TENGAヘルスケア製品の研究開発を担当。
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ゴシゴシゴシゴシ…、ふぅ~。やっぱりオナニーは強めの皮オナに限るぜ。